回顧録

考えごと感じたことひとりごと

12月10日

ともすると簡単に自分の軸を他人に委ねてしまうことがある。

 

世間一般から好ましいとされる姿。それは姿格好もそうだし、振る舞いも含まれる。一般的に見て良いとされるもの。それになりさえすれば、自分は認めてもらえる。

 

やっと振り切ったはずの「こうあるべき姿」が急に私を呑み込む。それに向けて努力しなければ何も得られないという強迫観念。私はこのままの私でも良いという思いがどんどん崩れていく。不安に襲われる。

 

少し前までは、他人にどう思われようが自分が自分らしくあることが1番幸せであると思っていたのに。強くなったのか弱くなったのか。色彩を失った感情が再び色づきはじめた頃に自分の弱さが顕著になる。強くなったと思っていた心はそうなったのではなく、自身が傷つくものから遠ざかり蓋をして、見ないようにしていただけだった。傷つかないように逃げていただけだったみたいだ。ほんとうの強さって、何度傷ついても悔しい思いをしても回復し、自分らしくいられることだと思う。傷に鈍感になるのではない。タフになることなのに。

 

他者に自分の軸を委ねることは簡単だ。でも、それを達成した時にはきっと自分はぼろぼろになっている。そして認めてもらえるはずの誰かは存在しないことに気づく。

 

何度だって繰り返してある種の自傷をしてきたこと。いつも味わってきた葛藤。大人になったと思っていた私はまだまだだめだったみたいだ。