回顧録

考えごと感じたことひとりごと

2023.04.26 人間関係について1

最近は実家に戻って暮らしている。

食事も洗濯も親がするので申し訳なさが先に立つ。自分でするよ、といっても「いいの、いいの」と先にされてしまう。いや、自分がすぐにすればいいのだが。実家に帰ると子供になってしまう気がして、私が自我をもってやっていることが幼稚なように感じられて、なんだか嫌な感じだ。

 

一丁前に意見を言うこともできるが、なんせ20も半ばの学生だ。すねかじりでいう意見にどんな説得力があろうか、と思ってしまう。おまけにぜいたく品とされるものを買うことや、ぜいたくだとされることをするのにも引け目を感じてしまう。まあ、これは私が気にしいなだけなのだが。

 

実際私の両親はとてもやさしく干渉しすぎることもない。学生の身分で同棲をしていた時にも、最初こそ思うことはあったようだが、早い段階で受け入れてくれた。たまに凝り固まった思想を披露されるときもあるが、それも筋が通ったものなのでぐうの音が出ないこともしばしばだ。

 

実家を出たとき、まったく似てないと思っていた母と同じような文句の言い方や怒り方をしていてぞっとした。人は愛された方法でしか人を愛せないというように、愛し方だけでなく怒り方まで一緒だったのだ。嫌なところが似るな、と思ったが仕方がないことなんだろう。私に対して文句や負の感情をぶつける人は友人関係にはいなかったし、恋人だって私に怒ることはなかった。だから私の負の感情のぶつけ方は母を模したものしかできなかったのだろう。

 

離れてまた戻って、ありがたみがわかる。少し、前の距離感が心地よかったなとも思う。だけど、離れることによって私の両親へのとらえ方は変わったと思う。両親に育てられてよかったとも改めて思った。つかず、離れずの距離感の放任主義で育てられた私でよかった。